特殊ナット・カラー製造.comでは、各種ナット・カラー・スペーサーといった特注のファスナーパーツ(締結部品)の製造を手掛けています。当社の特長としては、メーカー規格にない特注品・特殊形状品を取り扱っている点にあります。こちらでは、当社がこれまでに手掛けた特殊なファスナーパーツに関する商品・技術情報を提供しています。ぜひともご覧ください。
カシメナット及びブラインドナットの製作におけるコストダウンのポイントとは?
こちらでは、当社が製造したカシメナット及びブラインドナットに関する技術情報について紹介しています。カシメとは加締めと書くように、板材へのプレスやハンドツールなどを用いて板材に打ち込むことで、塑性(そせい)変形を利用して板材の接合を得る技法です。特にカシメナットはめねじ加工が出来ない鋼板やアルミ板等の被取付部材に固定するナットです。当社で製造しているカシメナット及びブラインドナットは、自動車部品や家電製品、建築資材等用途は多岐に渡っています。
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- カシメナット及びブラインドナットとは?
- カシメナット及びブラインドナットが選ばれる理由とは?
- 当社が製造できるカシメナット事例紹介
- カシメナット及びブラインドナットのコストダウンを検討する上での注意点
- カシメナット及びブラインドナットの選定におけるコストダウン
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カシメナット及びブラインドナットとは?
カシメとは加締めと書くように、板材へのプレスやハンドツールなどを用いて板材に打ち込むことで、塑性(そせい)変形を利用して板材の接合を得る技法です。特にカシメナットはめねじ加工が出来ない鋼板やアルミ板等の被取付部材に固定するナットです。
また、英語ではswagingやswageと表現され、場合によりcaulkingと書かれることもあります。swageの単語の意味は、圧力をかけて変形させる工具の意味や延伸加工の意味があります。一方で、caulkの単語の意味は、継ぎ目から液体や気体が漏れないようにするという意味があります。これらの英語の意味に通ずるように、カシメナットは一度金属部材に接合した場合には、半永久的に固着されるという特性がございます。
また、カシメナットにはブラインドナットと呼ばれるネジ山が視覚的に隠れた状態に後付けして使うナットがございます。こちらはタップ加工が難しい薄板やパイプ、溶接の出来ない樹脂製の板材に取り付けられるナットです。ブラインドナットは内側に雌ねじが掘られたナットをリベットのように母材に圧入するため、母材が薄い場合でも簡単に雌ねじを設けることができます。
接合方法としては、母材に設けられた穴に対してナットのかしめ部をかしめることで固定されます。ブラインドナットの外径によって必要な穴の径も指定されています。
カシメナット及びブラインドナットが使われる用途としては、板材にナットを付けるのに、板材が薄板の場合にめねじがあまり出ないという問題がございます。また、ウェルドナットでは溶接の際におけるスパッタが起こるため、品質が落ちてしまい追加工をすると、コストアップの原因となります。これらの問題を抑える際に、カシメナット及びブラインドナットが使用されます。
カシメナットとブラインドナットの使用に関しましては、カシメナットはプレス加工での接合に対してブラインドナットは専門工具での接合となります。
ウェルドナットの種類と加工におけるポイントとは?はこちら
カシメナット及びブラインドナットが選ばれる理由とは?
カシメナット及びブラインドナットを他のナットと比較した際に選ばれる要因として、主に以下の通りです。
1.塑性変形を利用した接合のため、溶接よりも速く接合が可能であるため生産性が高い。
2.接着材を使用しないため、接着材の材料費を削減することが可能。
3.熱による接合ではないため、加工直後もべたつくことがなく、塗装鋼板への使用に向いている。
4.カシメナット及びブラインドナットは人為的な組立のため、小ロットの場合の組立時間が早い
5.溶接ナットの場合にはスパッタが発生するため、精度が落ちるのに対しカシメナット及びブラインドナットの場合は先端を潰
すため精度が高い加工が可能。
当社が製造できるカシメナット事例紹介
では、具体的にどのような事例があるかというと、下記の事例が一つ挙げられます。
本カシメナットは通常のカシメナットに対してスペーサーの機能も持たせた筒状部を設けており、貫通穴に対してこのスペーサー部の差し込みを行い、ねじ部で締結を行っています。いわゆる、カシメナットとスペーサーの一体成型品となっている特殊ナット製品です。当社ではこのような既製品にはない、特殊形状のナット加工を得意としています。お困りの製品がありましたら、当社にお問い合わせください。
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カシメナット及びブラインドナットのコストダウンを検討する上での注意点
カシメナット及びブラインドナットの選定におけるコストダウン
最後に、カシメナット及びブラインドナットを設計される製品設計の皆様にサプライヤーの我々より、コストを抑える上でお伝えできるポイントをご紹介します。具体的に、当社のカシメナット及びブラインドナットの製作はかしめる部分を肉厚1mm程度まで薄肉加工をすることにより、加工圧力を少なくすることが出来るため小規模の設備での製作が可能となり、お客様へのコストダウン提案につながっております。また、鍛造の場合六角形のまま成形することが出来るため材料ロスが非常に少なく済みます。これは切削の場合の円柱から六角形への成形では歩留まり悪いため加工時間がかかるというマイナスの要点を抑えることが出来ます。
当社では、VA・VE提案を行い、お客様のニーズに合った製品を提供しております。お困りのカシメナット及びブラインドナットの案件がございましたら、特殊ナット・カラー製造.comにお問い合わせください。
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