[商品・技術情報] スロット穴カラーの製作におけるコストダウン情報とは?スロット穴カラーと丸穴カラーの違いについてもご紹介! | 部品メーカーが提供するナット・スペーサー・カラー・リベットの専門サイト | メーカー規格から外れた特殊形状に対応

商品・技術情報[ スロット穴カラーの製作におけるコストダウン情報とは?スロット穴カラーと丸穴カラーの違いについてもご紹介! ]

特殊ナット・カラー製造.comでは、各種ナット・カラー・スペーサーといった特注のファスナーパーツ(締結部品)の製造を手掛けています。当社の特長としては、メーカー規格にない特注品・特殊形状品を取り扱っている点にあります。こちらでは、当社がこれまでに手掛けた特殊なファスナーパーツに関する商品・技術情報を提供しています。ぜひともご覧ください。

スロット穴カラーの製作におけるコストダウン情報とは?スロット穴カラーと丸穴カラーの違いについてもご紹介!

こちらでは、当社が製造したスロット穴カラーと丸穴カラーに関する技術情報について紹介しています。スロット穴とはそこに入る軸をスライドさせることを想定していたり、ダボやねじの位置の精度がいい加減なときでも取り付けられるよう時に使うために、その形状から長穴と呼ぶこともあります。当社で製造しているスロット穴カラーは、車載用・電子部品用など、用途は多岐に渡っています。

製品画像

そもそもカラーとはどんな製品?

カラーとは、スペーサーの一種で一般的に構造物や機械類などの部品と部品の間に取り付けて空間や間隔を空けるための調整部品です。主に構造物や機械類などの高さや隙間、摺動部の調整に用いられます。特にボルトで締結する際には、母材が金属素材よりも機械強度が低い樹脂素材であると、変形やキズを付けてしまう可能性がございます。そこで金属製のカラーを嵌め込むことによって、ジョイント部分の強度補強ができ、緩みのない接合が可能となります。近年の自動車業界では、環境問題に従事して燃費や走行性能の向上が大きなテーマとなっており、その燃費性能を向上させる大きな要因として軽量化ニーズが高まっております。自動車のEV化への規則の変化に伴い、自動車に必要な部品の種類は増加傾向であるために、全体重量を減らすためには、個々の部品重量を下げる取り組みがされています。それが従来の金属部品を樹脂性部品に材質変更をしている要因であり、金属カラーの需要は高まっている要因でもあります。

スロット穴カラーとは?

スロット穴カラーとは、当社が成形を行っているカラー製品の1つで樹脂成型を行い、結合部分を強化するために使用されるファスナーパーツの1つです。スロット穴とはそこに入る軸をスライドさせることを想定していたり、ダボやねじの位置の精度がいい加減なときでも取り付けられるよう時に使います。その形状が長穴・楕円形状である理由としては、組立の際の位置決めで「遊び」を持たせることです。ネジ・ボルト同士の接合部を合わせる際に、組み上げていく中でわずかなずれが生じます。その際、真円に近い丸形状であると、調整幅がなく「組み上げた後に、バラシ」「新たに加工を施す。」等の問題が発生し、無駄なコストがかかってしまいます。そのために、一方を丸形状のカラーで固定し、他方を楕円形状のカラーで内径に対してスペースの確保をすることで可動域を広げることが可能となります。

スロット穴カラーの作り方・コストダウンのポイント

丸穴カラーとは?

丸穴カラーとは、一般的な規格品で円筒状をした金属カラーです。丸穴のカラーは真円度の高い製作品を作る上で最適な旋盤加工機で製作され、主に回転体の軸端に設置することで位置決めをおこなったり、余分なスペースをなくすために使用される部品のことです。そのため、丸穴カラーの役割は位置決めでございます。先述のスロット穴カラーを両極に使用する場合ですと、重力方向に切られている場合、少しでもボルトが緩むと穴に沿って部品が落下したり、回転したりしてしまいます。そのために、一方を固定して落下や回転を防ぐために丸穴カラーは使用されています。

スロット穴カラーと丸穴カラーの使い分けは?

このようにスロット穴カラーと丸穴カラーの役割はそれぞれ位置決めの際に、「遊びを持たせてスペースを確保すること」と「ボルトの緩みによる落下や回転を防ぐこと」でございます。そのためにどちらか一方を使用してボルトを接合部に合わせるのではなく、スロット穴カラーと丸穴カラーの両方を使用することが重要となります。

当社が製造できるスロット穴カラー事例紹介 [インサートカラー]

では、具体的にどのような事例があるかというと、下記の事例が一つ挙げられます。

特殊ナット・カラー製造.comが加工をした長穴・楕円形状のインサートカラー加工品です。当社ではロット3~5万個の製品となっており、当社では冷間鍛造・冷間圧造を活用し、コストを押さえ、加工しました。製品における特長として、形状が楕円となっている点があげられ、鍛造・圧造で行う場合には、丸ではないことから均一に力をかけない様、予備成形から完成品へと成形を徐々にしていくことで加工をしていくことにノウハウが詰まっています。当社の製品の中でも加工ノウハウが詰まった製品と言えます。他社では嫌がられるため、当社にはこの楕円形状のカラーを数多くお引き合いいただいております。

スロット穴形状のインサートカラーの詳細はこちら

当社が製造できるスロット穴カラー事例紹介 [スロット穴カラー]

こちらは特殊ナット・カラー製造.comで製造したスロット穴カラーという製品です。カラーというと、一般的な丸穴ですが、本製品は、長穴(楕円)形状となっています。本製品の特長としては、スペースを十分に確保し、ネジが内部で動くスペースを確保しており、配線はもちろんシャフト等が動く機構においては最適な形状となっています。

特殊ナット・カラー製造.comでは、このような特殊形状のカラー製品の試作~量産までを一貫して対応しています。お困りの製品がありましたら、当社にお問合せください。

スロット穴カラーの詳細はこちら

スロット穴カラーの選定におけるコストダウン

最後に、スロット穴カラーを使用される製品設計の皆様にサプライヤーの我々より、コストを抑える上でお伝えできるポイントをご紹介します。具体的に、工法が最も安い冷間鍛造を採用しています。冷間鍛造という工法は、丸棒材を素材として使用し、金型を活用し、圧力をかけて成型を行いますが、材料形状が丸であることから、丸形状の製品は製造しやすく、四角・楕円形状という形状は、作りにくい加工方法となっています。一方でその他の加工方法として①鍛造加工+切削による仕上げ加工と②鍛造加工のみの2種類がございます。これら2種類に共通する切削加工が入るということは材料の無駄を生み、かつ加工時間・コストもかかるため、最終的な製品単価のアップを招きます。したがって、他社では難しい・不可能と言われる「スロット穴カラー」「四角形状カラー」の製造において、圧倒的なコストメリットの提案が可能となっています。カラー製品の中でも「特殊形状品」に対して製造コストを抑えたいという方は、当社にお問い合わせください。

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